カイロスロケット 2号機

カイロス2号機の打上げを現地に見学に行きました。
2回延期になって、その後の記者会見を見たりネットで情報を見たりして色々と事情がわかったこともあるので、想像も含めて書いてみます。

打上げの予備期間

ロケットの打上げでは、予備期間が2,3週間設定されているがこの期間のうちいつでも打上げをしてよいということではなく、打上げ日を設定したうえで一定の時間枠の中でしか打上げができない。今回の場合は、11:00~11:20の間だったそう。航空機や船舶などに対しても規制等を行ったりしているし、打上げのための手順の実行も当然ターゲットの時刻に向けて作業を進めるのでそう簡単に時間はずらせないのだそう。
天候が良くないなら、2・3時間待ってやったら良いのにと思っていたけど、よく考えれば当たり前だが、そんな簡単な話ではない。天候に問題があるなら、その日は打上げ断念となるのは当然。

上空の風などの情報

上空のある程度狭い範囲の天気予報というのは現状では精度が高くないらしい。
今回も直前の上空の天候の情報を確認して延期を決定したそう。潮岬からラジオゾンデという上空の気象情報を観測する機械を1日2回 9:00と21:00に風船につけて飛ばしているらしい。世界標準時の0:00に合わせて世界の観測点で計測しているらしい。今回も潮岬の9:00の観測の情報を元に判断していたのかなぁ。あとウィンドプロファイラという観測装置もあるらしく、尾鷲に設置されている。一般公開されているネットの情報だと上空の風が観測されていないような感じでした。
カイロス打上げように独自の観測もされているのかもしれませんが、予測は難しく直前の観測データが頼りということらしい。

ロケットは天候の影響を受ける

ものすごいスピードで飛ぶロケットが風の影響を受けるのかと思ったけど、強度や耐性を上げて丈夫にしようとすると重くなってしまう。重くなると打上げる衛星などの運べる重量が減ってしまうので、ギリギリを狙っているらしい。なので風など影響をできるだけ排除しておく必要がある。

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